S's case

日々の暮らし、夫との戦いの記録

ゆっくり、じっくり、の子。





15年前の今日、私は破水し、
陣痛を待っていました。



8月4日の深夜から1日経っても陣痛が始まらず、
一旦家に返されました。
そして、5日の深夜に軽い陣痛が始まり、
再び病院へ向かいました。



病院へ着いた時は月がものすごく綺麗で、
助産院の先生が真っ白な昔の白装束で
出迎えて下さったのが
強烈なイメージとして残っています。




5日から6日に日付が変わるその夜中、
じーっくり、じーっくり、なかなかペースが上がらなかったけれど、少しずつ少しずつ
回転しながら降りてきた次男。





焦ったらダメだよ、
お兄ちゃんと比べたらダメだよ
(長男は爆発的に早い陣痛でした)、
この子のペースで、待ってあげるんだよ、
と先生に言われ、


じわーっとした痛みに耐えながら、
この時に感じたことはこの子を育てる指針になる、と確信を持ったのを覚えています。






小さい頃は小児喘息で、
何度も何度も入院をし、自宅でも吸入器が手放せない子でした。



長男と同じようにサッカーに打ち込み、
病気がありながらも活発に過ごしたKは、
次男坊らしく、笑顔良しで人当たりも良く、
なんでもそつなくこなす器用な子だと思います。



ですが、やっぱり生まれてきた時の事は
性格にも影響しているのだと思います。



今、中3で受験生ですが、
勉強が思うように進みません。
長男とはペースが違います。





この子はゆっくり産まれてきたんだ、
じっくりじっくり、焦らない。
と自分に言い聞かせます。



(勉強している風の次男(笑))






無理な引越しで、
大変な思いをさせてしまいました。
兄弟もバラバラになってしまいました。
子供への影響は最小限にしたかったのに、
最大限の負担を掛けてしまっています。






それでも、親ガチャは成功、とか、
お母さんが生きてくれてるだけでいい、とか
Rolandばりの泣ける名言を残してくれています。




親ガチャ - S's case



これ以上の感謝はなく、
頑張って生きていかなくては、と思います。






生まれてきてくれてありがとう。




そして、そばに居てくれてありがとう。




明日は次男の誕生日。

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