S's case

日々の暮らし、夫との戦いの記録

晴れの日と世界が変わった日。




先日、娘の学校。

窓の外を見ると運動会の練習。



6年生の組体操?







組んでない💦




コロナだからか💦




昨年は運動会はなく、体育の授業参観、という形だったので、組体操がそんな風になってるなんて知らなかった。コロナの影響は日常生活だけに留まらず、こうした行事の一つ一つにも。

コロナ禍にあっても、with コロナ、と言われる今も、世界の変容を受け入れ、一生懸命頑張っている子供達。






運動会の日。

朝から晴れ晴れとした快晴。




私たちを包み込む大空はいつも変わらない。




。。。。。。。。。。。。。




午後は

デンマーク映画『ギルティ』を観た。

数々の映画祭で観客賞を受賞。



電話交換手を務める警察官が通報を受けるところから始まる。(多少ネタバレ🙏)

途中、誘拐された子供と電話が繋がるシーン。

電話口から切れ切れに聞こえる子供の声に、

息を詰めて耳を傾ける。

「ママがパパに連れ去られたの。助けて。」



呼吸が止まる。

思い出さないわけにはいかなかった。







突然、友人宅に押しかけて来た夫。

「○○(私の名前)はいますか? ○○と話したい」

「行ったらダメ!」

その場にいた友人が口々に言ったが、夜に他人の家で迷惑だと思い、仕方なく出た。

すぐ、玄関で言い合いになった。

「ここでは迷惑だ、車で話そう」

「行ったらダメ!」と友人。

「ごめんね。すぐ終わるよ」

そう言って車に乗り込んだ。

途端、車が急発進した。

どこに行くか、尋ねても答えてくれない。

カーブや信号で飛び降りようとしても、ロックされ、スピードを上げられて降りられない。


友人宅にはまだ子供達がいた。

外は真っ暗になっていた。


子供へ連絡をしようと携帯を手に持つ。

が、取り上げられてどこかに投げられてしまった。電話も繋がらない。

「降ろして!」と叩くと、

「うるさい!」

目から火が出るってこういう事。

口の中は鉄の味がした。そのまま暗い人気のない山道へスピードを上げて走っていく。


「なんでこんなことするのよ!好きで結婚したくせに、なんでこんなことになるの?」

泣き叫んでいた。

顔も口も痛いし、車も降りられない。

どこかで携帯がなってる。

「もう離婚だ!お母さんの所にいくぞ!」

「離婚でいいから子供達に連絡させて」

子供たち大丈夫だろうか、このまま帰れるのだろうか、不安で心配で仕方なかった。


夫の携帯が何度もなっていた。

番号を知ってる友人が必死にかけてくれていた。

「もしもし」

「今どこにいるんですか?早く帰ってきてください!」友人の必死な声。

「すぐには帰れません」

「子供たちが。。。心配してずっと泣いているんです。早く!  ○○くん(次男)が過呼吸になってる。早く戻ってきて!」

「くそ!」

「携帯貸して!」

泣きながら携帯を奪い取る。

「お母さん!今すぐ迎えに来て!早く!」


友人宅には着くとその場にいた友人や子供達は

号泣し大騒ぎになっていた。

次男は過呼吸で 吐いている。

その場にあった荷物を持って母の車に乗りこんだ。





「あの日は(お父さんは)異様な雰囲気だった」

「お母さんが殺されると思った。」

裁判所の調査で子供達がそう話していたと聞いた。




一緒に映画を観ていた子供たちは思い出さなかっただろうか。

私たちの世界は、あの日を境に変わってしまった。


小さな世界の変容、子供達はその中で必死に生きている。




私たちを包み込む大空は今も変わらない。


















おまけ。今日のおやつ。

らぽっぽさんのスイートポテトと赤飯饅頭。

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