S's case

日々の暮らし、夫との戦いの記録

「愛した 書いた 祈った」



今日も小学校。

子供たちの色とりどりの作品に華やぐ廊下。

個性豊かな作品が並ぶ。

顔見知りの子供が増えたせいか、どの子の作品も可愛く、愛おしく思う。






冬支度。

暖かく、楽しく過ごせるように。





暖かい毛布とクッションを。




ウサギの親子みたいなスリッパ。






。。。。。。。。。。





午後、訃報が入る。

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。99歳。







ほとんどの作品を読んでいた。

特に瀬戸内晴美時代の作品が好き。

独身だった私は感受性のアンテナをビリビリ震わせながら読んだ。

『夏の終わり』は特に、

『我が性と生』は寂聴と晴美の往復書簡形式で、寂聴から晴美へ、で始まる。

作家になってから、出家してから、のこと、過去から現在の悲喜交々、愛すること、生きることのやりとりが、寂聴から晴美へ、晴美から寂聴へ、手紙の中で交わされる。

女性として、僧侶としての生きる苦しみや喜び。手紙好きの私は、特に親しみを持って読んだ。






作中、墓碑名について触れるくだりがある。






「愛した

 書いた

 祈った」





存分に愛し、思いっきり書き、そして、仏と真摯に向き合い、祈られたのだと思う。








私もそんな風に生きたい。

生きている限りは力を尽くしたい、と。

力が湧いてくるよう。







出家されて、輪廻のない世界へ。

あちらに逝かれても、さらに愛し、自由に書き、世の平和を祈ってくださるでしょう。

力のある一文に触れさせていただきました。

ありがとうございます。

合掌。

×

非ログインユーザーとして返信する